
新型コロナウイルス感染症の影響が続く中、清涼飲料水メーカーのキリンビバレッジと航空大手の日本航空(JAL)が、最新技術を活用した「子供向けのリモート工場見学」をIT大手の日本マイクロソフトと共同で初めて実施しました。
キリンビバレッジは6月27日、同社湘南工場で「午後の紅茶」ができる工程を紹介しました。JALは28日、羽田整備工場で機体の整備について説明しました。新型コロナの影響でリアルの工場見学は休止しています。いずれも午後1時から約45分間配信され、視聴は無料でした。私は小学1年生の娘(6)と一緒に視聴してみました。
目をくぎ付けにする最新技術
私と娘の目をくぎ付けにしたのが、ホログラムのような映像を重ね合わせるマイクロソフト社の複合現実技術「ホロレンズ2」でした。キリンビバレッジ湘南工場内にある見学コースから製造ラインを見下ろす映像に、案内役が機械などを解説する映像が重なると、実際にその場で説明を受けているような気になりました。娘は「すごい!」と興奮していました。
案内役が映像上に円を描くことができる特殊なツールもありました。視覚的な演出はリモートな…
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田中学
経済プレミア編集部
1979年東京都生まれ。中央大文卒。出版社勤務を経て、2014年11月、毎日新聞デジタルメディア局に配属。