「コロナ危機」経済の視点から

JTB社長「ツーリズム滅びない」リモート営業を重点化

毎日新聞経済部
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新型コロナウイルス感染拡大後の経営戦略を語るJTBの山北栄二郎社長=東京都品川区で2020年6月24日、竹内紀臣撮影
新型コロナウイルス感染拡大後の経営戦略を語るJTBの山北栄二郎社長=東京都品川区で2020年6月24日、竹内紀臣撮影

 新型コロナウイルス感染拡大による急激な経済や社会の変化にどう対応すべきでしょうか。経営者や有識者に提言を聞きます。今回は新型コロナで大きな打撃を受けたJTBの山北栄二郎社長です。【聞き手は毎日新聞経済部・小坂剛志】

 新型コロナは、観光産業にとって経験したことのないインパクトとなった。旅行会社は戦争や感染症、災害の影響を受けやすいが、多くは局地的なもので、行き先を変えるなどの対応を取れた。しかし、今回は世界全体が影響を受けている。JTBはコロナの影響で3月末までに売上高で1000億円、営業利益で150億円を失った。4~6月期のマイナスも大きい。

 ただ国内旅行は、移動自粛が全面解除された6月19日で潮目が変わった。近場の旅行がかなりの勢いで戻りつつある。ツアー型はこれからだが、沖縄などのリゾートに関心が集まり、予約が入り始めている。国内観光は年内に7~8割戻ってくると思う。

 観光産業は一時的に縮むだろうが、長い目で見るとツーリズムは滅びない。形は変われど、旅行需要は強い。外出自粛中の需要調査でも「旅行したい」という意向は非常に強かった。

 政府が旅行代金の半分(最大2万円)を補助するキャン…

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経済の動きを追う記者の集団。金融市場の動き、企業動向、政府の経済政策や日銀の金融政策を日々追跡している。ワシントン、ロンドン、北京にも経済の専門記者を派遣している。