知ってトクするモバイルライフ

「通話し放題」日本通信の新プラン月2480円はお得か

石野純也・ケータイジャーナリスト
  • 文字
  • 印刷
日本通信は新しい「日本通信SIM」のサービスを開始。このSIMカードで「合理的かけほプラン」を利用できる
日本通信は新しい「日本通信SIM」のサービスを開始。このSIMカードで「合理的かけほプラン」を利用できる

 格安スマホ事業者の先駆けの日本通信が7月15日、SIMフリー向けの「日本通信SIM」のサービスを始めた。プランは現在一つだけで「合理的かけほプラン」となる。

 料金は月2480円。音声通話定額と3ギガバイト(GB)の通信量がセットになった料金プランで、データ容量は最大で30GBまで増量できる。1GB当たりの料金は250円。あらかじめ使いたい容量の上限を決めておくことができ、請求額は実際に使ったデータ量を基に計算される。

 例えば、10GBに設定し、上限まで使い切った場合は1750円(7GB分)の追加料金がかかるが、4GBしか使わなかったときの支払いは250円(1GB分)で済む。プラン名に「合理的」とあるのは、この仕組みのためだ。

 ただ、このプランの最大の特徴は、音声通話定額がセットになっていることだ。「合理的かけほプラン」は、通常の音声通話が無制限で、追加料金は一切かからない。音声通話定額は、UQモバイルなどのサブブランドを除き、格安スマホ事業者がこれまで提供できていなかったサービスだ。

 格安スマホ事業者が通話定額プランを投入できなかったのは、大手通信事業者から「卸」でサービスを借りているためだ。例えば、ドコモの場合、音声通話の卸価格は30秒20円に設定されており、契約数や契約年数に応じて30秒14円に割り引くことにしている。そのため、どの格安スマホ事業者も、ほぼ一律で音声通話の料金は30秒20円に設定されている。

 代替手段として、大手通信事業者の設備を迂回(うかい)するための数ケタ(日本通信の場合は4か6ケタ)の識別番号を頭につけて発信する「中継電話サービス」を採用している格安…

この記事は有料記事です。

残り701文字(全文1401文字)

石野純也

ケータイジャーナリスト

1978年、静岡県生まれ。慶応義塾大学総合政策学部卒。2001年、宝島社に入社。当時急速に利用者数を伸ばしていた携帯電話関連のムック編集に携わる。05年には独立してフリーランスのジャーナリスト/ライターに転身。通信事業者、携帯電話メーカー、コンテンツプロバイダーなどを取材、幅広い媒体に原稿を執筆する。業界動向を記したビジネス書から、端末の解説書まで著書も多い。