食の情報ウソ・ホント

若者の2割が「朝食抜き」健康に悪いこれだけの理由

小島正美・「食生活ジャーナリストの会」代表
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 若い世代の約2割が朝食をほとんど食べていないことが、農林水産省の調査でわかった。ネット上では「朝食抜きダイエット」の体験談などもはびこり、朝食を食べない方がいいと思いこんでいる人もいるのではないだろうか。改めて、エビデンス(科学的根拠)から、朝食の大切さを認識したい。

 農水省は6月24日、「若い世代の食事習慣に関する調査結果」を公表した。昨年11月、18~39歳の男女2000人を対象にインターネットでアンケート調査を実施した。朝食を「ほとんど毎日食べる」のは男性で53%、女性で60%。逆に「ほとんど食べない」は男性で26%、女性で21%だった。

 農水省は健全な食習慣と健康を目指す「第3次食育推進基本計画」で、若い世代の朝食欠食率を今年度までに15%以下にする目標をたてているが、まだ遠いようだ。

 若い世代になんとか朝食を食べてほしいとの思いから、農水省はサイト「朝食を毎日食べるとどんないいことがあるの?」を開設し、食事の栄養バランス▽生活リズム▽心の健康▽学力・学習習慣や体力――の四つの項目で、その事例を紹介している。

 その紹介の仕方はなかなかユニークだ。どうやってその効果のエビデンスが導かれたかを、フローチャートで説明するなど、工夫を凝らしているからだ。

 日本の代表的な二つの学術データベース(医学中央雑誌ウェブ、国立情報学研究所学術情報ナビゲータ)で、朝食の効果をテーマにした研究論文を検索すると2058ある。そのなかでも研究方法がしっかりした156の論文を選び、それらの内容を精査して、具体的にポイントをまとめている。

 それによると、毎日朝食を食べる人は食べない人に比べて「栄養…

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小島正美

「食生活ジャーナリストの会」代表

 1951年愛知県犬山市生まれ。愛知県立大学卒業後、毎日新聞社入社。松本支局などを経て、東京本社・生活報道部で主に食の安全、健康・医療問題を担当。「食」をテーマとして活動するジャーナリスト集団「食生活ジャーナリストの会」代表。著書多数。