経済プレミア・トピックス

石油連盟会長「ハイオク混ぜても問題ない」通用するか

川口雅浩・毎日新聞経済プレミア編集長
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ハイオクを混合しても消費者への裏切りにはならないと語る石油連盟の杉森務会長=東京都内で2020年7月17日、川口雅浩撮影
ハイオクを混合しても消費者への裏切りにはならないと語る石油連盟の杉森務会長=東京都内で2020年7月17日、川口雅浩撮影

 石油元売り各社が「独自技術で開発し、独自ルートで供給している」と説明し、高い清浄機能や低燃費を売り物にしてきたハイオクガソリンが、共同の貯蔵タンクで混合されるケースがあると毎日新聞が報道し、波紋を広げている。この衝撃の事実を、石油元売り各社で作る業界団体「石油連盟」が7月17日の記者会見で公式に認めた。

 石油連盟の杉森務会長(ENEOSホールディングス会長)は17日の会見で「共同の油槽所(貯蔵タンク)の利用やバーター出荷などにより、他社から調達したものを自社製品として供給することがあるのは事実だ」と認めた。

 バーター出荷とは、自社の製油所や貯蔵タンクのない地域で、他社製品を買い取って自社製品として販売する取引のことだ。石油連盟はハイオクについて「独自ルートで供給している」と今年6月まで説明していた。

 コスモ石油はエンジンの汚れを取り除く添加剤が入っていないのに「使い続けるほどきれいにしてくれる」などと虚偽の性能を公式ホームページに記載し、景品表示法違反の疑いがもたれていることも明らかになった。

 この点について、杉森会長は「一部加盟社において、ハイオクガソリンの性能表示に誤解を招く恐れのある記載があったとの報道に関し、消費者の皆様にご迷惑をおかけすることとなり、大変残念に思う。当該社において適切な表記に修正されたと認識している」と陳謝した。

 ハイオクは各社が独自に開発した添加剤が売り物で、高い清浄機能や低燃費を実現するとされてきた。会見で筆者は「添加剤の異なるA社とB社のハイオクを混ぜてしまったら、本来の性能を発揮できなくなるのではないか」と質問した。

 杉森会長は「特徴があるのは…

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川口雅浩

毎日新聞経済プレミア編集長

1964年生まれ。上智大ドイツ文学科卒。毎日新聞経済部で財務、経済産業、国土交通など中央官庁や日銀、金融業界、財界などを幅広く取材。共著に「破綻 北海道が凍てついた日々」(毎日新聞社)、「日本の技術は世界一」(新潮文庫)など。財政・金融のほか、原発や再生可能エネルギーなど環境エネルギー政策がライフワーク。19年5月から経済プレミア編集部