シニア市場の正体

コロナ禍でシニアが「夫婦円満」を保つ“決め手”とは

梅津順江・株式会社ハルメク 生きかた上手研究所所長
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 新型コロナウイルスの感染拡大で夫婦が一緒に過ごす時間が増え、「コロナ離婚」といった夫婦関係の問題が注目されています。私が所属する「ハルメク 生きかた上手研究所」は5月22~25日に「夫婦関係と生活に関する意識調査」をウェブ上で行い、60~79歳の男女600人から回答がありました。シニア夫婦の関係に変化はあったのでしょうか。

 まず夫婦関係の満足度を聞きました。配偶者に「満足」「やや満足」と回答したのは全体で70.8%でした。私たちは2年前にも同様の調査(2018年1月、男女437人)をしています。前回は65.3%だったので、今回は5.5ポイント上がりました。多くの人が夫婦関係に満足している様子がうかがえました。

 ただ、その割合の変化には男女で大きなギャップが見られました。男性は今回76.0%で、前回の61.0%から15.0ポイント上がりました。一方、女性は今回65.7%で、前回の68.8%から3.1ポイント下がりました。

 女性の方が夫婦関係に満足する割合が低くなったのはなぜでしょうか。今回の調査で大きな男女差があった「家事分担」について見てみます。「現在の家事分担に不満がある」と回答した人は、男性3.0%、女性26.0%でした。また、「夫婦が不仲」…

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梅津順江

株式会社ハルメク 生きかた上手研究所所長

大阪府生まれ。杏林大学社会心理学部卒業後、ジュジュ化粧品(現・小林製薬)入社。ジャパン・マーケティング・エージェンシーを経て、2016年3月から現職。主に50歳以上のシニア女性を対象にインタビューや取材、ワークショップを行っている。著書に、「この1冊ですべてわかる 心理マーケティングの基本」(日本実業出版社)などがある。