職場のトラブルどう防ぐ?

34歳社員「テレワークで副業増」の思わぬデメリット

井寄奈美・特定社会保険労務士
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 A太さん(34)は従業員数約70人の業務システム開発会社で働くシステムエンジニアで、2年ほど前に転職してきました。それ以前から、インターネット関連で個人事業を営む友人のプログラミング作業の一部を業務委託で請け負っており、会社にはその“副業”を申告した上で正社員としてフルタイムで出勤し、残業もこなしていました。

 副業は、休日や深夜に自宅でできる範囲で受けていました。ところが、新型コロナウイルスの影響で会社が在宅勤務(テレワーク)を導入すると、A太さんは往復2時間の通勤をする必要がなくなり、副業できる時間が増えました。副業は自分のスキルアップにもつながると考えているA太さんは、本業と副業の割合を見直したいと考え、会社に相談しましたが、会社から思わぬことを言われて悩んでいます。

本業と副業の割合を変えたい

 現在、友人の事業はテレワークの急拡大で業務が急激に増えており、A太さんは友人から「うちの仕事を増やしてほしい」と言われています。一方、会社の業務はテレワークが導入されて、通勤の必要がなくなったり顧…

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井寄奈美

特定社会保険労務士

大阪市出身。2015年、関西大学大学院法学研究科博士前期課程修了。現在、大阪大学大学院法学研究科博士後期課程在籍中(専攻:労働法)。01年、社会保険労務士資格を取得。会計事務所勤務などを経て06年4月独立開業。井寄事務所(大阪市中央区)代表。著書に『トラブルにならない 小さな会社の女性社員を雇うルール』(日本実業出版社)など。http://www.sr-iyori.com/