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「東京メトロ17000系」丸い顔つきと“非常扉”の逸話

土屋武之・鉄道ライター
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東京メトロ17000系。2021年2月から運転開始予定=筆者撮影
東京メトロ17000系。2021年2月から運転開始予定=筆者撮影

 東京メトロは8月11日、有楽町線と副都心線で2021年2月から運転予定の新型車両「17000系」を報道陣に公開した。

 現在、東急東横線、東武東上線、西武池袋線と相互直通運転する7000系(1974年登場)の老朽化が進んだため、その代替として導入が決まったのがこの17000系だ。7000系と同数の10両編成6本、8両編成15本、計180両を22年度までに投入する計画で、ほぼ共通設計となる半蔵門線用の18000系も追って製造する。

景気がいいと丸いデザイン?

 新型車両が発表されると、人々の関心がまず向くのは車体や客室内のデザインだろう。なかでも先頭車両の前面のデザインには注目が集まる。電車の「顔」とも言える部分だ。

 東京メトロの説明によると、17000系は当面、既存の10000系(06年登場)と併用するため、イメージの統一を図りつつ、丸みを帯びた前面にしたとのこと。前照灯も「丸目」で、これは7000系に似た形だ。

 俗説だが、鉄道車両は好況期には丸いデザイン、不況期には角張ったデザインが流行すると言われる。17000系の設計が始まった17年度は、現在のような「コロナ不況」はまったくの想定外で、むしろ経済は好調だった。19年運転開始の丸ノ内線用2000系も「丸さ」が話題だった。

 コロナ禍で経済動向は不透明だが、今後、鉄道各社が発表する新型車両のデザインに、景気の影響が出るのか注目するの…

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土屋武之

鉄道ライター

1965年、大阪府豊中市生まれ。大阪大学で演劇学を専攻し、劇作家・評論家の山崎正和氏に師事。出版社勤務を経て97年に独立し、ライターに。2004年頃から鉄道を専門とし、雑誌「鉄道ジャーナル」のメイン記事などを担当した。東日本大震災で被災した鉄道路線の取材を精力的に行うほか、現在もさまざまな媒体に寄稿している。主な著書に「ここがすごい!東京メトロ」(交通新聞社)、「きっぷのルール ハンドブック」(実業之日本社)など。