「コロナ危機」経済の視点から

ランサーズ社長「コロナで10年早まった新しい働き方」

毎日新聞経済部
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ランサーズの秋好陽介社長=東京都渋谷区で2020年7月7日、松岡大地撮影
ランサーズの秋好陽介社長=東京都渋谷区で2020年7月7日、松岡大地撮影

 新型コロナウイルスによる経済や社会の急激な変化にどう対応すべきでしょうか。経営者や有識者に提言を聞きます。今回は、フリーランスや副業をする人と、仕事を発注したい企業をつなぐサービスをインターネット上で展開するランサーズの秋好陽介社長です。【聞き手は毎日新聞経済部・松岡大地】

新型コロナで副業・外注が増加

 当社のサイトには、30~40代を中心に、仕事を探す約100万人が登録している。4月の新規登録者数は昨年12月と比べて約2倍に増え、副業を探す会社員が目立った。新型コロナウイルスの感染拡大でテレワークに移行し、通勤時間が減って副業をやってみようと思う人が増えているのだろう。

 ここ数年、政府が柔軟な働き方として副業を推進し、副業を解禁する大企業も増えている。さらに新型コロナで景気が悪化し、多くの企業が採用を控えるようになった。機密性の高い重要な仕事もフリーランスらに外注するケースが多くなっていると感じる。

地方への移住増加も

 働き方の本格的な変化はこれからだ。2011年の東日本大震災の後も、ランサーズの登録者数は大きく伸びた。都心よりも安全な場所で新しい働き方をしたいと考える人が増えたからだろう。

 今回の感染拡大でテレワークが広まり、毎日8時間オフィスにいなくても仕事が回ることに多くの会社員が気づいた。勤務地の近くに住み続ける理由はない。大都市から地方に移住しようとする人が増えるのではないか。

 13年に「満員電車にサヨナラする方法~時間と場所にとらわれない新しい働き方」(ビジネス社)という本を出版した。インターネットが発達し、働く時間や場所に制約がなくなり、30年ごろには満員…

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経済の動きを追う記者の集団。金融市場の動き、企業動向、政府の経済政策や日銀の金融政策を日々追跡している。ワシントン、ロンドン、北京にも経済の専門記者を派遣している。