
オンラインイベント「ウィズ・コロナ時代」(1)
新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、世界と日本の実態はどうなっているか、私たちの生活はどう変わるのかをテーマに、デジタル毎日のオンラインイベント「藻谷浩介さんと考える『ウィズ・コロナ時代』で世界はどう変わる」が8月6日に開かれた。地域エコノミストの藻谷浩介氏が詳細なデータを基に解説。モデレーターは毎日新聞の斉藤信宏・編集編成局次長が務めた。その様子を報告する。【経済プレミア編集部・平野純一】
100万人当たり死者数が多いのは
藻谷 私は地域振興の専門家として多くの講演や執筆を行っていますが、最近は新型コロナウイルスの問題について、さまざまなデータの分析をしています。現実に何が起きているのかを知るには、きちんと数字をとらえることが重要です。
斉藤 私は4月から編集編成局次長兼写真・映像報道センター長を務めています。1991年の入社です。本日はよろしくお願いします。
藻谷 まずは新型コロナに関するさまざまなデータを見ていきましょう。これを知らずして、今後はどうなっていくのかということを考えることはできません。グラフを見ながら説明していきますが、これらはデジタル毎日の「経済プレミア」の連載(新型コロナの地政学)で使用したものがベースになっています。
人口100万人当たりの死者数を見てみましょう。スウェーデン、アメリカ、ドイツ、日本、中国、タイの6カ国の数字です。このなかでは、スウェーデンが569人で最も多い。アメリカは毎日ひどい報道が出ていますが477人です。ドイツはうまくいっている報道が多いですが111人。続いて、ずっと下が…
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編集部
長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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