経済プレミア・トピックス

「インバウンドはアジアから復活できる」藻谷氏講演3

編集部
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藻谷浩介さん(下)と斉藤信宏・毎日新聞編集編成局次長
藻谷浩介さん(下)と斉藤信宏・毎日新聞編集編成局次長

オンラインイベント「ウィズ・コロナ時代」(3)

 デジタル毎日のオンラインイベント「藻谷浩介さんと考える『ウィズ・コロナ時代』で世界はどう変わる」の内容をお届けする第3回。今回は日本の地方経済や、コロナ禍でインバウンドはどうなるのかについてです。地域エコノミストの藻谷浩介氏が解説し、モデレーターは毎日新聞の斉藤信宏・編集編成局次長が務めました。【経済プレミア編集部・平野純一】

地方都市は工夫して変化している

 藻谷 現役時代は仕事の関係で東京に住んでいたが、退職後はその事情もなくなったのに、そのまま東京に住み続けている高齢者は多い。しかし、そのままでいいのでしょうか。地方の実態も見ておきましょう。ところで、斉藤さんはプロ野球はお好きですか。

 斉藤 野球は好きです。仙台出身なので、楽天のファンです。

 藻谷 おもしろいデータをお見せしましょう。どの球団が日本シリーズに出たかというものです。2000年から09年は東京、大阪、名古屋など大都市圏のチームが多いですが、10年以降は、福岡、札幌、広島など地方のチームが増えています。仙台の楽天は13年に田中将大が大活躍して出ていますね。こうしてみると、東京、大阪、名古屋は凋落(ちょうらく)しています。

 札幌、仙台、広島、福岡など地方都市のチームはなぜ強くなったのでしょうか。100万都市の広島は、3万人強のマツダスタジアムをいつも満席にできます。ホームゲームが年間70試合とすると年間200万人以上の観客で、1人平均3000円の入場料として年間60億円になります。入場料収入だけでこれだけ稼げるのです。十分経営として成り立ちます。広島は補塡(ほて…

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編集部

長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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