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昆虫食は地球を救う?「コオロギせんべい」食べてみた

小島正美・「食生活ジャーナリストの会」代表
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 将来懸念される食料危機の解決策として、昆虫食が注目を集めている。特にコオロギは貴重なたんぱく源として脚光を浴びており、食べやすいスナック菓子も登場している。昆虫は、有望な食材として定着するのだろうか。

 生活雑貨から衣服、食品まで扱う「無印良品」を展開する良品計画は5月、コオロギのパウダーを練りこんだ「コオロギせんべい」を売り出し、話題になった。

 どんな味がするのか。小さいころ、イナゴや蜂の子を食べていた経験から、昆虫を食べることに抵抗感はない。さっそく東京都内の店舗で買い求めた。

 原材料表示を見ると、重量の多い順に、バレイショでんぷん、コーンスターチとあり、3番目に「食用コオロギパウダー」が出てくる。東南アジアなど熱帯地域に生息する品種「フタホシコオロギ」約30匹分が1袋に含まれているという。徳島大学の研究者たちが養殖したコオロギの粉末を使用し、愛知県内の食品メーカーに委託して生産した。

 「エビのような香ばしい風味が特長」というが、口に入れると、パリッとした食感があり、塩味もきいて、意外においしい。表示がなければコオロギとは気づかない。

 価格は、55グラム入り1袋190円で買い求めやすい。家族や知人にも試食してもらったが、普通のスナック菓子類に比べ「特においしいわけでも、まずいわけでもない」との反応だった。

 「コオロギせんべい」の商品パッケージには「これからの地球のことを考えて、せんべいを作りました」とある。2050年には100億人に達しそうな地球の人口増加に対し、養殖のコオロギは貴重なたんぱく源となり、家畜に比べて環境負荷も少ないという。

 確かに栄養価は高い。良品計画による…

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小島正美

「食生活ジャーナリストの会」代表

 1951年愛知県犬山市生まれ。愛知県立大学卒業後、毎日新聞社入社。松本支局などを経て、東京本社・生活報道部で主に食の安全、健康・医療問題を担当。「食」をテーマとして活動するジャーナリスト集団「食生活ジャーナリストの会」代表。著書多数。