職場のトラブルどう防ぐ?

28歳育休女性が困り果てる「子供が保育所に入れない」

井寄奈美・特定社会保険労務士
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 会社員のA香さん(28)は育児休業中です。子供が2歳になる今年9月から職場復帰する予定ですが、保育所が見つからず困り果てています。

 A香さんは2年前の9月に出産しました。当初、子供が1歳になるまで育休を取る予定で、会社にもそう伝えていました。昨年7月ごろから子供を入れる保育所を探し始めましたが、空きがなく、会社には子供が1歳6カ月になるまで育休を延長する手続きをしてもらいました。

 その後も保育所を探し続けましたが、子供が1歳6カ月になった今年3月になっても入れる保育所が見つからず、2歳になるまで育休を再延長しました。A香さんは、新年度が始まる4月からは入所できるだろうと考えていましたが、入所通知が届くことなく、そのまま子供が2歳になる9月を迎えてしまいました。

 会社に連絡すると「うちの規定では育休は最長で子供が2歳になるまでで、復職する必要があります」と言われました。A香さんは近くに頼れる親戚もおらず、ベビーシッターを雇うような経済的な余裕もありません。

 育児休業…

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井寄奈美

特定社会保険労務士

大阪市出身。2015年、関西大学大学院法学研究科博士前期課程修了。現在、大阪大学大学院法学研究科博士後期課程在籍中(専攻:労働法)。01年、社会保険労務士資格を取得。会計事務所勤務などを経て06年4月独立開業。井寄事務所(大阪市中央区)代表。著書に『トラブルにならない 小さな会社の女性社員を雇うルール』(日本実業出版社)など。http://www.sr-iyori.com/