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コロナで異変「夏のインターン」全落ち3年生の嘆き

都内・某共学大進路指導担当
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 私たち大学の就活支援担当者はいま、2021年春卒業予定の4年生と並行して、22年春卒業予定の3年生の相談にも乗っている。3年生の相談の多くはインターンシップで、「この夏、たくさんのインターンに応募したのですが、全部落ちてしまいました。これからどうしたらいいですか」という内容が多い。

 インターンシップは、日本語では「就業体験」と訳すことが多い。大学側は「教育の場」として位置づけ、受け入れ企業との間で、企業が責任を負う範囲や学生の安全にかかわることなどの「協定書」を交わしたり、終了後に評価書を受け取ったりするなどしている。

 だが、募集は就職情報サイトなどに出される。学生もそこから申し込む。実際には、単に就業体験をしてみるだけでなく、学生は企業側からどのような人物なのか見られ、選考に直結しているのが実態だ。

 インターンには、1日だけ企業を訪れる「ワンデー」と呼ばれるものもある。大学側はここ数年、「ワンデーのプログラムは時間が短く就業体験とは呼べないもので、インターンシップの呼称はやめてほしい」と訴え続けて、今年は「1日仕事体験」などの呼び方に変更になった。しかし、就職情報サイトでは変わらずに「インターンシップ」コーナーに掲載され、学生や私たちも「ワンデーインターン」と呼ぶことがある。つまり、実態としては何も変わっていない。

 企業が受け入れるインターン生は大半が3年生だ。2年生や1年生を受け入れる企業もあるが、数は少ない。将来の進路についてまだ考えが固まっていない低学年より、ある程度、志望企業を絞り込んでいる3年生のほうが、受け入れ企業にとっても“効率が良い”からだ。つまり、採用に直…

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都内・某共学大進路指導担当

東京都内の共学の大学の「キャリアセンター」に勤めるベテラン大学職員。大学生の就職活動の支援や、進路指導を担当している。