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「シャープ・アクオス」新5G機は価格抑えめで勝負

石野純也・ケータイジャーナリスト
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アクオスセンス5Gは売れ筋のシリーズを5Gに対応させた端末。通信速度の高速化に合わせ基礎的な機能も向上
アクオスセンス5Gは売れ筋のシリーズを5Gに対応させた端末。通信速度の高速化に合わせ基礎的な機能も向上

 シャープは9月11日、第5世代(5G)移動通信システム対応のスマホ「アクオスセンス5G」と「アクオスゼロ5Gベーシック」を発表した。発売は来年春の予定。いずれも5G対応だが、中位機でコストを抑えているのが特徴だ。通信事業者経由での販売になるとみられる。価格は発表されていないが、10万円を超える高機能モデルの半額以下になる可能性がある。

 5Gの普及が進まないなか、シャープは中位機のバリエーションを増やす戦略に出た。「アクオスセンス」シリーズは同社の売れ筋で、1世代前の「アクオスセンス3」は累計販売台数300万台を突破。業界全体で端末の販売数が落ち込む中、異例の売れ行きを誇る。ネットやネット交流サービス(SNS)など一般的な使用に十分な機能を備えながら、割引なしで3万円台を実現したのが人気の理由だ。同価格帯の中国メーカーの端末とは異なり、おサイフケータイや防水にも対応している。

 その後継機で、5Gに対応したのが「アクオスセンス5G」。目指したのは「5G時代の“必要十分”」だといい、処理速度を向上させ、バッテリー容量も14%増やした。カメラもトリプルカメラにして機能を向上させた。

 自宅など、あらかじめ指定した場所に入ると自動でテザリングがオンになる新機能を搭載した。固定回線を引かない利用者が、自宅内のWi-Fi通信を5Gの速度にできる。売れ筋端末の後継機なだけに、5G普及の立役者になれるかもしれない。

 もう一つの5Gスマホが「アクオスゼロ5Gベーシック」だ。アクオスゼロは、ディスプレーにシャープ製の有機ELを採用したシリーズで、映像の滑らかさや、液晶モデルと比べたときの薄さや軽さを…

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石野純也

ケータイジャーナリスト

1978年、静岡県生まれ。慶応義塾大学総合政策学部卒。2001年、宝島社に入社。当時急速に利用者数を伸ばしていた携帯電話関連のムック編集に携わる。05年には独立してフリーランスのジャーナリスト/ライターに転身。通信事業者、携帯電話メーカー、コンテンツプロバイダーなどを取材、幅広い媒体に原稿を執筆する。業界動向を記したビジネス書から、端末の解説書まで著書も多い。