鉄道カメラマン見聞録

引退間近の最強ディーゼル「DD51」第二の人生

金盛正樹・鉄道カメラマン
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旧型客車を引くDD51(右)とディーゼルカー(キハ40系気動車)が並ぶ=京都府の山陰線・保津峡駅で1984年8月、金盛正樹撮影
旧型客車を引くDD51(右)とディーゼルカー(キハ40系気動車)が並ぶ=京都府の山陰線・保津峡駅で1984年8月、金盛正樹撮影

ディーゼル機関車ものがたり(3)

 幹線用ディーゼル機関車のエースとして、全国で特急や貨物列車を引いた「DD51」は、被写体として魅力的な存在です。現在の定期運用は愛知県と三重県を結ぶ関西線の貨物けん引のみとなりましたが、今回は人々の記憶に残る名機DD51の特徴についてお話しします。

 DD51の力の源となっているのがディーゼルエンジンです。排気量61.1リッター、V形12気筒のインタークーラー付きターボエンジンで、出力は1100馬力。これを車体の前後に2基搭載しているので、機関車の出力としては2200馬力ということになります。

 単純には比べられませんが、日本を代表する高性能スポーツカー、日産GT-RのNISMOモデルが600馬力ですから、DD51がいかに強大かが分かるのではないしょうか。

成田ではジェット燃料を輸送

 DD51は1962年から78年まで649両が製造されました。このうちの最終グループの5両(1801~1805号機)は、成田空港の開港に合わせて、ジェット燃料輸送用に78年に製造されたものです。

 90年ごろ、プロカメラマンになる直前の私は、千葉県に住んでいました。この最終グルー…

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金盛正樹

鉄道カメラマン

 1967年神戸市生まれ。千葉大学工学部画像工学科卒業後、商業写真プロダクション「ササキスタジオ」に7年間在籍。1996年からフリー。鉄道専門誌や一般誌に写真を発表している。「鉄道と名のつくものは、実物から模型、おもちゃまで何でも撮影する」がモットー。日本鉄道写真作家協会(JRPS)会員。鉄道と同じくらいクルマも好きで、愛車はスズキジムニー。機械式カメラ、日本史、日本刀など趣味多数。