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新「iPadエアとアップルウオッチ」機能進化の狙い

石野純也・ケータイジャーナリスト
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iPadエアはデザインを一新。iPadでは最も多い5色を用意したのも注目ポイント
iPadエアはデザインを一新。iPadでは最も多い5色を用意したのも注目ポイント

 アップルは9月16日、オンラインで製品発表会を開き、iPadとアップルウオッチの新モデルをそれぞれ2機種発表した。例年、この時期に開かれる発表会は新型iPhoneのお披露目の場になっているが、今年は発表を見送った。アップルは新iPhoneの投入時期が数週間遅れると公表している。

 新しいiPadは「iPadエア(第4世代)」(10月に発売)と「iPad(第8世代)」(発売済み)の2機種。iPadエアは、2019年に発売されたモデルからデザインを一新した。上級者用に位置づけられているiPadプロと形状をそろえ、正面にあったホームボタンを取り除いた。

 そのため、iPadプロ用に開発されたケース一体型キーボードの「マジックキーボード」もそのまま使える。ホームボタンがなくなった代わりに、指紋センサーは電源ボタンと一体化させた。ただiPadプロと違い、顔認証は利用できない。

 外観だけでなく中身も一新した。特に注目したいのが中央演算処理装置(CPU)を含む自社設計の半導体だ。新たに「A14バイオニック」を採用し、グラフィックスや人工知能(AI)の処理能力が大幅に向上した。これまでは、iPhoneに採用した半導体の一部を改良したものや、過去のiPhoneが採用した半導体を使っていたが、最新世代の半導体を搭載するのは異例のこと。近く発表されるiPhoneと中身をそろえたとみられる。

 機能をiPadプロに近づけながらも、新iPadエアの価格は64ギガバイト(GB)で6万2800円からと、10万円以上になるiPadプロより手が届きやすい。動画編集やイラストの作成など、文字どおりプロが仕事で使うiP…

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石野純也

ケータイジャーナリスト

1978年、静岡県生まれ。慶応義塾大学総合政策学部卒。2001年、宝島社に入社。当時急速に利用者数を伸ばしていた携帯電話関連のムック編集に携わる。05年には独立してフリーランスのジャーナリスト/ライターに転身。通信事業者、携帯電話メーカー、コンテンツプロバイダーなどを取材、幅広い媒体に原稿を執筆する。業界動向を記したビジネス書から、端末の解説書まで著書も多い。