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スガノミクスで「株価は上がる・下がる?」市場の見方

エコノミスト編集部
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「スガノミクス」で株価は……(東京証券取引所)=2020年5月7日、幾島健太郎撮影
「スガノミクス」で株価は……(東京証券取引所)=2020年5月7日、幾島健太郎撮影

 コロナ禍で実体経済が落ち込む中、財政出動や金融政策が下支えする形で株価は回復している。菅義偉新首相の誕生で、株式市場にはどのような影響があるのかを分析した。週刊エコノミスト9月29日号の巻頭特集「スガノミクス 狙う株」よりお届けする。【エコノミスト編集部・神崎修一/桑子かつ代/斎藤信世】

市場の注目は解散・総選挙

 「役所の縦割り、既得権益、前例主義を打破して規制改革をしっかり進めていきたい」

 9月14日の自民党総裁選。圧勝した菅氏は、7年8カ月支えた安倍政権の金融緩和と財政出動、成長戦略を継承する意向ながらも、独自色を示した。こうした次期政権の政策を市場は織り込み済みで、「日経平均株価への影響は限定的」というのが、もっぱらな受け止め方だ。ただ、菅氏は携帯電話料金の引き下げや地銀再編に言及しており、安倍政権で道半ばに終わった成長戦略が動き出せば、日本市場が見直されるきっかけになる。

 日興アセットマネジメントの神山直樹チーフ・ストラテジストは「解散・総選挙が年内にも行われるかが注目。新政権が大勝すれば、政策遂行の信頼感が高まるとみて、株式市場には資金が流れ込みやすくなる」とみる。

 株式市場はまず、国民の信任を得た安定政権になるかどうかを見定めようとしている。そして、菅氏が打ち出す経済政策、「スガノミクス」にはどのようなメニューが盛り込まれるのかが、次の関心事だ。

バフェット氏は日本株に注目

 菅氏を迎える市場の動きを確認しておこう。

 コロナ禍で実体経済が大きな打撃を受ける中、日米の株式市場は株価のV字回復が続く。IT関連銘柄などを中心に構成されるナスダック総合指数はいち早くコロ…

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エコノミスト編集部

藤枝克治編集長率いる経済分野を中心として取材、編集するチーム。経済だけでなく社会、外交も含め幅広く取材する記者の集団であり、各界の専門家にコラムや情報提供を依頼する編集者の集団でもある。