クルマ最新事情

国内3社目EV「ホンダe」日産リーフやテスラと何が違う

川口雅浩・毎日新聞経済プレミア編集長
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ホンダ初の量産電気自動車「ホンダe」=同社提供
ホンダ初の量産電気自動車「ホンダe」=同社提供

ホンダeの実力(1)

 ホンダが初の電気自動車(EV)「ホンダe」を10月30日に発売する。日本の自動車メーカーが本格的な乗用EVを市販するのは日産自動車の「リーフ」、三菱自動車の「アイ・ミーブ」に次ぎ、ホンダが3社目となる。

 ホンダeは先行する日産リーフや米テスラなどのライバルに比べ、何が違うのか。EVの弱点とされる航続距離の短さや充電時間の長さを克服しているのだろうか。

 ホンダeは全長3895ミリ、全幅1750ミリの2ボックスセダンだ。日産リーフ(全長4480ミリ、全幅1790ミリ)に比べ全長が短く、コンパクトなのが特徴だ。

航続距離は283キロ

 EVで最も気になるのは、1回の満充電でどれだけ走れるかを示す航続距離だろう。ホンダeの航続距離は、現実の使用に近い国際基準のWLTCモードで283キロ、従来のJC08モードで308キロとなっている。

 これは搭載するリチウムイオン電池の容量が35.5キロワット時と、今日のEVとしては比較的小さい電池を積んでいるためだ。

 日産が2010年に発売した初代リーフの電池容量は24キロワット時で、航続距離は200キロ(JC08モード)だった。17年発売の2代目リーフは標準仕様が40キロワット時で322キロ(WLTCモード)、19年発売の2代目リーフ改良型「e+」が62キロワット時で458キロ(同)になった。

 日産が社運をかけて来年発売する新型EV「アリア」は、90キロワット時の大容量電池を積み、航続距離は610キロとなる。これは米テスラの量産EV「モデル3」(上級仕様)の75キロワット時(非公表のため推定値)、560キロをしのぐ。

 先行する日産…

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川口雅浩

毎日新聞経済プレミア編集長

1964年生まれ。上智大ドイツ文学科卒。毎日新聞経済部で財務、経済産業、国土交通など中央官庁や日銀、金融業界、財界などを幅広く取材。共著に「破綻 北海道が凍てついた日々」(毎日新聞社)、「日本の技術は世界一」(新潮文庫)など。財政・金融のほか、原発や再生可能エネルギーなど環境エネルギー政策がライフワーク。19年5月から経済プレミア編集部