人生に必要な「おカネの設計」

40代共働き年収700万円なのに「ためられない」ワケ

岩城みずほ・ファイナンシャルプランナー
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 派遣社員のA子さん(40)は、会社員の夫(43)と子供2人(小学6年生と4年生)の4人家族です。先日「貯蓄ができる家計にしたい」と私のところに相談に来ました。新型コロナウイルスの感染拡大で先行きに不安を感じるようになったといいます。

 A子さんの家計は、コロナ禍で夫のテレワーク(在宅勤務)が増えて残業が減ったことで、昨年と比べて収入が若干減少傾向です。外出を控えている間に家計を見直そうとしましたが、どうすればいいかわからなかったといいます。

 家計相談は、現状把握▽ライフプランを考えて老後資金を蓄えるために必要な貯蓄率を設定▽問題の解決策と貯蓄策――という手順で進めます。

 まず、現状把握のためにA子さんの家計を確認しました。現在、夫と短時間勤務のA子さんの収入を合わせて年約700万円(手取り年約525万円)で、貯蓄額は280万円ほどです。ライフプランとして、2人の子供はいずれも大学進学を見込み、教育費として1200万円(1人600万円)を想定しています。持ち家で、住宅ローンの完済は夫が63歳の時の予定です。夫は60歳定年ですが再雇用で65歳まで働くことを希望しています。

 A子さんの家計の現状とライフプランから、老後に必要な資金を蓄えるために今後収入のどれくらいをためればよいかの「必要貯蓄率」を求…

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岩城みずほ

ファイナンシャルプランナー

CFP認定者、オフィスべネフィット代表、NPO法人「みんなのお金のアドバイザー協会(FIWA)」副理事長。金融商品の販売によるコミッションを得ず、中立的な立場で顧客の利益を最大限にするコンサルティングを実践し、講演や執筆活動も行っている。著書に「人生にお金はいくら必要か」(共著、東洋経済新報社)、「やってはいけない!老後の資産運用」(ビジネス社)などがある。