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「10月1日の内定式」新型コロナ禍で何が変わった?

都内・某共学大進路指導担当
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 10月1日は「内定式」に出席するのが就活生のお決まり行事だ。ただ、この日は例年、何らかのトラブルが起きることがある。多くは、内定式に学生が現れないということ。私たち大学の就活支援担当者は、そのトラブルに備えて大学に待機している。だが、今年はどうも様子が違った。

 一つの理由は、内定式を実施しなかった企業が増えたことだ。報道によれば、トヨタ自動車、日立製作所、富士通、パナソニックなどが内定式を行わなかった。新型コロナウイルスの感染拡大が背景かと思ったら、「学業優先」という説明だ。後期の授業が始まったばかりのこの時期、内定式とその後の懇親会でまる1日拘束するより、勉学に励んでもらいたい、ということらしい。

 ただ、これは超有名・人気企業だからできることで、そうではない企業の人事担当者にとっては話は別のようだ。内定をいくつも抱えたまま、10月1日は本命企業の内定式に出席するという学生は毎年必ずおり、内定式に就活生が姿を見せるかどうかは、その企業に入社するかどうかの「踏み絵」になるという。

 一方、新型コロナ対応で「オンライン内定式」に切り替えた企業も多い。報道によると、日本製鉄、損保ジャパン、三菱商事、三井住友銀行などはオンライン対応だった。日本生命はオンライン中心だが、地域によって対面による入社式を実施したようだ。

 ということで、大手企業のなかで内定式を対面で行った企業は、どちらかといえば少数派だった。会場が密になるのを避けるため、全国数カ所で分散開催したり、2部制にしたりしたところもある。社長と会長、人事担当役員らが手分けして内定者にスピーチをした企業もあった。

 私たちは就活生に対し…

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都内・某共学大進路指導担当

東京都内の共学の大学の「キャリアセンター」に勤めるベテラン大学職員。大学生の就職活動の支援や、進路指導を担当している。