クルマ最新事情

“ご近所専用”ホンダ初EV「遠出は継ぎ足し充電」で

川口雅浩・毎日新聞経済プレミア編集長
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ホンダeの急速充電性能はライバルに比べどうなのか=同社提供
ホンダeの急速充電性能はライバルに比べどうなのか=同社提供

 ホンダが10月30日に発売する初の電気自動車(EV)「ホンダe」は米テスラと同様、リチウムイオン電池の温度を制御するバッテリークーラーとヒーターを備えている。電池の性能を維持し、経年劣化を防ぐとともに、充電時間を短縮するためだ。

 それではホンダeの急速充電性能はライバルと比べてどうなのだろうか。

 ホンダは「残量15%の電池を出力50キロワット以上の急速充電器で充電した場合、30分で約80%に回復し、航続距離は202キロになる」と説明している。これは、どの程度の実力なのか。

 筆者は2019年5~6月、日産が同年1月に発売した「リーフe+」を実際に試してみた。静岡県内の新東名と東名高速道路を時速100~120キロで走り続け、電池の残量が11%に低下、航続距離があと44キロと表示されたところで急速充電を行った(「『行きはよいよい帰りは怖い?』日産リーフ長距離運転」参照)。

 日本のサービスエリアなどにある急速充電方式「CHAdeMO(チャデモ)」は通常1回30分だ。筆者が使った急速充電器は出力40キロワットで、30分の充電で残量41%、航続距離は147キロに回復した。

 リーフe+の電池は高速連続走行後で熱を帯び、急速充電には不利な状況だった。そのためか、航続距離が100キロ程度の回復では正直、物足りなかった。

 もちろん単純比較はできないが、ホンダeは高速で連続走行したとしても、バッテリークーラーを…

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川口雅浩

毎日新聞経済プレミア編集長

1964年生まれ。上智大ドイツ文学科卒。毎日新聞経済部で財務、経済産業、国土交通など中央官庁や日銀、金融業界、財界などを幅広く取材。共著に「破綻 北海道が凍てついた日々」(毎日新聞社)、「日本の技術は世界一」(新潮文庫)など。財政・金融のほか、原発や再生可能エネルギーなど環境エネルギー政策がライフワーク。19年5月から経済プレミア編集部