
がん細胞が免疫にかけているブレーキを解除して免疫の攻撃力を取り戻すがん治療薬「免疫チェックポイント阻害剤」が、手術、放射線治療、化学療法(抗がん剤治療)に続く「第4のがん治療」として急速に普及している。小野薬品工業が米ブリストル・マイヤーズスクイブとともに2014年に世界で初めて販売した「オプジーボ」や米メルクの「キイトルーダ」が代表的なものだ。最近では単剤での競争は一服し、特定の併用薬と組み合わせる併用療法での競争が激化している。
というのも、免疫チェックポイント阻害剤は単剤では、効果があるのは患者の3割程度。このため、その有効性を高める併用薬の探索が焦点になっている。併用療法での開発が成…
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