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iPhone 12「5G対応の4機種発表」ミニは7万4800円から

石野純也・ケータイジャーナリスト
「iPhone 12」に加え、コンパクトな「iPhone 12ミニ」も発売。シリーズ全体では4機種構成
「iPhone 12」に加え、コンパクトな「iPhone 12ミニ」も発売。シリーズ全体では4機種構成

 アップルは、10月14日未明(日本時間)に製品発表イベントを開催し、「iPhone 12」シリーズを計4機種発表した。いずれの機種も高速通信規格5Gに対応する。昨年はベースとなる「iPhone 11」に加えて、「プロ」の名をつけた上位端末で二つの画面サイズを出したが、今年はこれらに加えて画面サイズ5.4型の小型版「iPhone 12ミニ」を発売する。「iPhone 12ミニ」は価格を7万4800円からに抑えた。

 発売日は端末ごとに異なる。「iPhone 12」と上位版の「iPhone 12プロ」は10月23日に発売。「iPhone 12ミニ」と、上位版の大画面モデルになる「iPhone 12プロマックス」(11万7800円から)は11月13日に発売する。日本では、アップルがSIMフリーモデルを直接販売するほか、ドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社が扱う。楽天モバイルへの納入は見送られた模様だ。

プロシリーズはカメラが充実

 アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)が「iPhoneにとって新しい時代の幕開け」と語ったように、iPhone 12シリーズは、11までのiPhoneからデザインを一新。iPadプロのような縁が直線的なフレームを採用した。

 シリーズ全モデルのディスプレーが初めて有機ELになり、液晶を搭載していたiPhone 11より、基本モデルのiPhone 12は薄く、コンパクトになった。また4機種の共通項として、背面に磁石で簡単に取り付けられる「マグセーフ・フォー・iPhone」に対応したことも挙げられる。これでワイヤレス充電ができるほか、磁力を生かし、背面…

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ケータイジャーナリスト

1978年、静岡県生まれ。慶応義塾大学総合政策学部卒。2001年、宝島社に入社。当時急速に利用者数を伸ばしていた携帯電話関連のムック編集に携わる。05年には独立してフリーランスのジャーナリスト/ライターに転身。通信事業者、携帯電話メーカー、コンテンツプロバイダーなどを取材、幅広い媒体に原稿を執筆する。業界動向を記したビジネス書から、端末の解説書まで著書も多い。