
新型コロナの感染を嫌気し大幅調整を余儀なくされた世界の株式は、主要国政府の未曽有の積極財政政策と中央銀行のリスク資産購入による流動性供給を背景に戻り歩調を続けている。
国別では米国株の上昇が顕著であった。特に米国株のナスダック指数はFANG(フェイスブック、アマゾン、ネットフリックス、グーグル)などビッグテック銘柄中心に6月の段階でコロナ前の水準を超え、そこから9月上旬にかけコロナショックで調整した幅と同程度の上昇をみせた。
一方で日本株の戻りは限定的だ。日経平均株価、TOPIX(東証株価指数)ともにいまだコロナ前の高値を抜け切れていない。
投資環境の変化
このような差が生まれた背景には、…
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