
低金利が米国のハイテク銘柄への投資資金流入を正当化できる局面が転換期を迎える──。世界で資産総額264兆円の運用コンサルティングを行うラッセル・インベストメント・グループの中川裕之・運用担当執行役員に今後の株式市場の見通しを聞いた。
(聞き手=桑子かつ代・編集部)
── 米国株市場における過去最高値更新の流れが、向こう半年から9カ月先にかけて変わる可能性があるとみている理由は。
■米国経済は新型コロナウイルスの感染拡大前の段階で、すでに過去最長の景気拡大サイクルの終盤期だった。2009年3月に株式市場が底打ちしてから10年以上好景気が続き、市場参加者はいつ景気後退入りするのか注目していた。一般的に…
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