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「駅徒歩8分」実感となぜ違う?不動産広告のナゾ

さくら事務所・個人向け不動産コンサルティング
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 中古住宅を買いたい場合、インターネットの不動産広告で物件を比べるという人は多いだろう。確かに手軽に一通りの情報を集めることができるが、それに頼ってしまうと、思わぬ落とし穴もある。

「駅近物件」と思っていたのに……

 戸建て物件を検討する場合、広告に書いてある情報を正しく読み取るためのポイントを紹介しよう。

 第一に、最寄り駅からの距離だ。

 不動産広告には通常「駅から徒歩○分」という記載がある。この徒歩の所要時間は、不動産の業界ルール(不動産の表示に関する公正競争規約)で「道路距離80メートルを1分(1分未満切上げ)」と定めている。「徒歩8分」なら「560メートル超640メートル以下」という意味だ。

 道路距離とは、物件敷地の端から駅の最寄り出入り口までを道路に沿って測った距離を示している。駅によっては、出入り口から改札までかなり距離があることもある。また、途中に急な坂があったり、交通量の多い幹線道路や踏切があったりして、移動に時間がかかるとしても加味されない。

 つまり「駅から徒歩○分」という表示は、実際の感覚と相当なズレがある場合もある。失敗を避けるには、現地で実際に歩いてみることだ。時間帯を変えて何回か試すことができればベストだろう。

「使える面積」が表示より少ない?

 第二に、建築年月だ。

 建築基準法の耐震基準は1981年6月に大きく変わった。同月以前の耐震基準を「旧耐震」以後を「新耐震」と呼ぶ。旧耐震は震度5程度の揺れでも倒壊しないことが要件だったが、新耐震は震度6強〜7の地震でも倒壊しないことを求める。

 広告には建物の完成時期として「建築年月」が記載されている。それをみれ…

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さくら事務所

個人向け不動産コンサルティング

業界初の個人向け総合不動産コンサルティングサービス会社として1999年設立。本社は東京都渋谷区。住まいの「かかりつけのお医者さん」である住宅診断(ホームインスペクション)のパイオニアで、5万件超と国内トップの実績。マンション管理組合向けコンサルティング、不動産購入に関するアドバイスなども広く提供している。