
ワンコネクト・フィナンシャル・テクノロジー(金融壱帳通)は中国の保険最大手の平安保険集団傘下のフィンテック企業だ。主に国内外の金融機関に向けてビッグデータやAI(人工知能)、デジタル関連ソフトなどを活用した広範囲のサービスを提供する。中国の金融市場の拡大と金融機関のフィンテック技術導入の加速を背景に高い成長が続いている。平安保険集団からの支援体制に加えて、いち早くフィンテック業界に参入したことが強みとなっている。
ソフトバンク出資先
投資ファンドグループの投資ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」の出資先企業の一つでもある。
ワンコネクト・フィナンシャル・テクノロジーは2015年に平安保険のフィンテック・ソリューション部門として分社化され、19年にニューヨーク証券取引所に上場した。成長ペースは速く、設立されてから4年後の19年決算(12月期)の売上高は前年比64・7%増の23億2784万元(約350億円)、20年6月中間期では新型コロナウイルスの逆風を受けたにもかかわらず前年同期比39・7%増の13億5511万元(約204億円)と好調な業績拡大を維持した。株価の値動きも良好で…
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