人生に必要な「おカネの設計」

50歳夫婦「夫の収入2割減」コロナに耐える家計の工夫

岩城みずほ・ファイナンシャルプランナー
  • 文字
  • 印刷
 
 

 パート勤務のA代さん(50)は、新型コロナウイルスの影響で会社員の夫(50)の残業が減ったりしたことで年収が2割ほど減りました。そのため自分の勤め先と話し合い、来年から勤務時間を週20時間から週30時間以上に増やすことになりました。それに伴い、ライフプランを見直したいと私のところに相談に来ました。

収入減で貯蓄できず

 A代さんは夫と今年大学生になった子供と3人暮らしです。夫の年収が減った今年は夫婦で約690万円(手取り約560万円)の収入を見込んでいます。そのうち約90万円がA代さんのパート収入です。

 私は相談を受けて、A代さん一家の1年間の家計を確認し、来年以降の貯蓄額や老後の生活費などの資金計画を立てていくことにしました。そのために、今年の貯蓄額▽来年以降の貯蓄額▽今後の毎月の生活費――の三つを確かめました。

 まず、今年の貯蓄額です。A代さん一家は、夫の年収が減ったこともあり、今年は貯蓄ができませんでした。子供が大学に入学したため、入学金など教育費として貯蓄から約160万円を支出し、現在の貯蓄額は約1000万円です。

老後を見据えた貯蓄額を計算

 次に、来年以降の貯蓄額を求めていきます。

 まず来年以降の収入の見込みを考えます。A代さんが、来年からパート勤務を週30時間以上に増やすと、収…

この記事は有料記事です。

残り1311文字(全文1862文字)

岩城みずほ

ファイナンシャルプランナー

CFP認定者、オフィスべネフィット代表、NPO法人「みんなのお金のアドバイザー協会(FIWA)」副理事長。金融商品の販売によるコミッションを得ず、中立的な立場で顧客の利益を最大限にするコンサルティングを実践し、講演や執筆活動も行っている。著書に「人生にお金はいくら必要か」(共著、東洋経済新報社)、「やってはいけない!老後の資産運用」(ビジネス社)などがある。