キャリアセンター ここだけの話!?

内定率急落でも「氷河期感はない」がキャリセンの見方

都内・某共学大進路指導担当
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 文部科学・厚生労働両省が11月17日に発表した、10月1日時点の「内定率」(2021年春卒業予定者)は69.8%で、前年同期より7.0ポイント低下した。この数字は「リーマン・ショック以来の下げ幅」と、大きく報道された。

 内定率は、当然ながら私たち大学の就活支援担当者の一大関心事だ。気になるのは、自分の大学の現状がこの数字を上回っているかどうか。上回っていれば、少しはホッとするし、下回っていれば危機感を募らせることになる。私や同僚たちの感想は「だいたい予想された水準。うちも同じような数字」というものだった。

数字に一喜一憂しない

 この内定率は、男女別や国公私立別、文理別、地域別など、かなり細かく分けて発表している。そのため、それぞれの大学の担当者は、自分の大学と同じ分類の数字と比較することになる。時には、大学の幹部から「うちの内定率はどれくらいか」と問い合わせがくるので、あわててデータをそろえて報告に行くこともある。

 この数字を読む時に注意したいのは、「就職を希望する学生」が分母になっていることだ。一般に大学が発表する「就職率」と比較する場合、卒業生から大学院進学者を差し引いた数を分…

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都内・某共学大進路指導担当

東京都内の共学の大学の「キャリアセンター」に勤めるベテラン大学職員。大学生の就職活動の支援や、進路指導を担当している。