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米ジョージア州上院選「トランプ後」占う1月決選投票

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大統領選でも市民運動がヒートアップした地だけに(ジョージア州アトランタ)(Bloomberg)
大統領選でも市民運動がヒートアップした地だけに(ジョージア州アトランタ)(Bloomberg)

 11月3日に実施された大統領選挙ではバイデン前副大統領が当選確実となり、議会選挙では民主党が議席数を減らしながらも下院での過半数を維持した。一方、上院は共和党が50議席を確保したものの、ジョージア州の2議席は決選投票に持ち込まれた。議会の勢力図の確定は1月5日に実施される決選投票の結果次第となった。

 ジョージア州では過半数の票を獲得した候補者がいない場合、上位2候補による決選投票が行われるという特殊な選出方法を採用している。特定候補に支持が集中したとしても、候補者間で票が割れた場合にはすぐに選挙結果が決まらない仕組みだ。1960年代に導入された制度であり、黒人の政治的な影響力を制限するために考案されたと言われている。

 決選投票では1議席を共和党現職のデービッド・パーデュー議員と民主党新人が、もう1議席を共和党現職のケリー・ロフラー議員と民主党新人が争う。民主党が2議席を獲得すれば議席数は…

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