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年末の大掃除「住まい点検」で住宅を長持ちさせるコツ

さくら事務所・個人向け不動産コンサルティング
 
 

 新型コロナウイルス感染拡大の影響から増えた「おうち時間」。リモートワークや外出自粛から、家族が自宅で過ごす時間が長くなった。そんな今年だからこそ「年末の大掃除も家族で念入りに」と考えている家庭があるかもしれない。

早期補修が可能に

 普段は目の届かないところまで掃除する年末の大掃除には、住まいの点検も兼ねることをおすすめしたい。そこで、住宅の専門家、ホームインスペクター(住宅診断士)の立場から、手軽にできる点検のポイントを五つ紹介しよう。

 定期的なセルフチェックを行うことで早期補修が可能になり、高額な修繕費用の負担を抑えることができるケースもある。新築入居から間もない場合なら、アフターサービスで修繕してもらうこともできるだろう。

 チェックポイントの一つ目は、キッチンのレンジフード(換気扇)。自宅で食事をする機会の多かった今年は、これまでよりレンジフードを使う頻度が増したという家庭も多いだろう。

 掃除する際には、汚れを取り除くだけでなく「しっかり空気を吸っているか」を確認しよう。運転音は鳴っているのに、実は換気していないということがある。新築時の施工ミスで最初から機能していなかったという実例もある。

 キッチンペーパー(ティッシュでも可)をレンジフードの吸い込み面にかざし、吸いつくようなら換気はうまくいっている。吸いつかなかったり、逆に、風で押し出されるような場合は修理する必要がある。メーカーや施工会社に相談しよう。

 二つ目は、水漏れ。キッチンや洗面台の下部にある収納を整理するついでに確認しておこう。30秒くらい水を流しっぱなしにした状態で排水管、特に配管同士の継ぎ目部分を触って…

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個人向け不動産コンサルティング

業界初の個人向け総合不動産コンサルティングサービス会社として1999年設立。本社は東京都渋谷区。住まいの「かかりつけのお医者さん」である住宅診断(ホームインスペクション)のパイオニアで、5万件超と国内トップの実績。マンション管理組合向けコンサルティング、不動産購入に関するアドバイスなども広く提供している。