鉄道カメラマン見聞録

「国内最速は320キロ」全国に伸びた新幹線の勇姿

金盛正樹・鉄道カメラマン
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JR北海道の新幹線車両H5系。JR東のE5系をベースに造られた=北海道の北海道新幹線・新函館北斗-木古内間で2015年5月23日、金盛正樹撮影
JR北海道の新幹線車両H5系。JR東のE5系をベースに造られた=北海道の北海道新幹線・新函館北斗-木古内間で2015年5月23日、金盛正樹撮影

新幹線ものがたり(3)

 1964年に開業した東海道新幹線によって、高速鉄道の利便性が広く認識されるようになり、全国に新たな新幹線が誕生しました。今回は全国各地の新幹線とその旗艦車両を紹介します。

国内最速の東北新幹線E5系

 東海道・山陽新幹線に続く路線として建設された東北新幹線は、国鉄時代の82年に大宮-盛岡間が開業しました。

 その後、85年の上野-大宮間開業を経て、JR東日本となった後の91年に東京駅が起点となり、終点も2002年に八戸まで延伸。10年に東京-新青森間の全線が開業しました。

 現在の東北新幹線を代表する車両がE5系です。最高速度の時速320キロは国内最速で、登場時にはフランスの高速鉄道「TGV」と並び、世界最速を誇っていました。

 またグリーン車より上位で、航空機のファーストクラスに相当する客室「グランクラス」を最初に設置した車両でもあります。16年の北海道新幹線開業後は新函館北斗駅まで乗り入れるようになりました。

デザインが話題の秋田新幹線E6系

 97年には秋田新幹線が開業し、東京-秋田で「こまち」が運行を開始しました。その2代目車両として、13年に登場したのがE6系です。

 東京-盛岡間はE5系か、後述するH5系と併結し、最高速度は時速320キロで運行します。盛岡駅で分離した後は、在来線である田沢湖線、奥羽線にそのまま乗り入れて秋田駅に至ります。

 E6系はフェラーリのデザインを手掛けた著名な工業デザイナー、奥山清行氏がデザインを監修したことで、話題となりました。

東海道700系ベースの九州新幹線800系

 一方、現在は山陽新幹線と直通運転をしている九州新幹線ですが…

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金盛正樹

鉄道カメラマン

 1967年神戸市生まれ。千葉大学工学部画像工学科卒業後、商業写真プロダクション「ササキスタジオ」に7年間在籍。1996年からフリー。鉄道専門誌や一般誌に写真を発表している。「鉄道と名のつくものは、実物から模型、おもちゃまで何でも撮影する」がモットー。日本鉄道写真作家協会(JRPS)会員。鉄道と同じくらいクルマも好きで、愛車はスズキジムニー。機械式カメラ、日本史、日本刀など趣味多数。