イマドキ若者観察

SNS世代には魅力が少ない? 若者の街「原宿」の今

藤田結子・明治大商学部教授
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変化を遂げる東京・原宿=JR原宿駅前で
変化を遂げる東京・原宿=JR原宿駅前で

 JR原宿駅の新駅舎が開業、さらに「IKEA原宿」や「ユニクロ 原宿店」などがオープンし、変化を遂げる東京・原宿の街。メディアでは「若者に人気の街」として取り上げられてきましたが、イマドキの若者たちから意外な声が聞こえてきました。現役学生が調査しました。

「原宿のイメージはない」特別感が消えた街

 「原宿には何のイメージも持ってない」(女子大学生・埼玉県出身)

 「原宿に特に魅力を感じない」(女子大学生・山形県出身)

 「原宿以外で事足りる。わざわざ来る必要がない」(女子高校生・東京都出身)

 原宿にやって来た若者たちの声です。原宿というと、若者に人気の街というイメージがありますが、意外にも特に印象や魅力が「ない」という意見が繰り返し聞かれました。

 中には日常的に原宿に通っている人もいました。しかしそういった若者は、原宿という特別な場やその文化を楽しむために通うわけではないようです。

 「(私にとって原宿は)日常のもの、普段使いできるものを買いに行く場所。原宿に特別感を抱いてはいない」(女子高校生)

 以前は「KAWAII文化」に代表されるように、原宿でしかできないことがありました。しかし、大規模チェーン店が多く建ち並び、若者たちは特別感を感じにくくなったのでしょうか。いま原宿は、「若者の街」から「みんなの街」「普通の街」への変化を強めているようです。

「#原宿」はSNSで話題にならない?

 「原宿では、インスタのストーリーを回すタイミングがないし、回そうとも思わない」(女子高校生・東京都出身)

 「原宿に行ってインスタをあげている友達をそんなに見ない」(女子高校生・東京都出身)

 今の若者たちは…

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藤田結子

明治大商学部教授

東京都生まれ。慶応義塾大を卒業後、大学院留学のためアメリカとイギリスに約10年間滞在。06年に英ロンドン大学で博士号を取得。11年から明治大学商学部准教授、16年10月から現職。専門は社会学。参与観察やインタビューを行う「エスノグラフィー」という手法で、日本や海外の文化、メディア、若者、消費、ジェンダー分野のフィールド調査をしている。