
厳しい寒さの季節がやってきた。新型コロナウイルス感染拡大に伴い、自宅で過ごす時間は長くなっている。住宅専門家である住宅診断士(ホームインスペクター)が、寒さを避けて「おうち時間」を快適に過ごすコツをお伝えしよう。
おすすめの「カーテン対策」
日本建材・住宅設備産業協会によると、冬季の暖房時の熱が住宅の外に流出するのは、窓や出入り口など「開口部」からが最も多く、全体の58%を占める。つまり、寒さ対策とは、窓際から熱を逃がさず、冷気が入り込まないようシャットアウトするのが重要だ。
手軽にできる対策をネットで検索すると、100円ショップで販売している断熱シートや通称「プチプチ」と呼ばれる気泡入り緩衝材を窓に貼ったり、ホームセンターで扱っている高断熱性のポリカーボネートを窓際に置いたりなどのアイデアがみつかる。確かに、理にかなっており、それなりの効果は見込める。
だが、部屋のインテリアの雰囲気を壊してしまうのが気になる。そこで、できるだけインテリアを損なわない対策を紹介しよう。
おすすめは、カーテンまわりの対策。カーテンレールがダブルの場合、内側のカーテンの端のフックを、外側(窓に近い側)の端の固定ランナーに掛ける。これだけでカーテンの脇から入り込む冷気をシャットアウトできる。
さらにカーテンの丈を長めにすれば、下から入り込む冷気も防げる。暖かい室内の空気が窓で冷やされ、カーテンの下から室内に回り、足元が冷える「コールドドラフト」の防止にもなる。
床用アルミシートで冷気遮断
一戸建ての場合、床下からの冷気で足元が冷えるケースもある。そのため、ラグやカーペットを敷く家庭は多いが、さ…
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