藻谷浩介の世界「来た・見た・考えた」

藻谷浩介氏が語る「米大統領選の得票とコロナの関係」

藻谷浩介・地域エコノミスト
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インタビューに答える藻谷浩介さん=藤井太郎撮影
インタビューに答える藻谷浩介さん=藤井太郎撮影

藻谷浩介氏に聞く(1)

 本連載で、藻谷浩介さんはこれまで195回執筆し、65の国・地域を取り上げました。これから3回にわたり、最近話題になった国や出来事について、過去の連載を改めて振り返りながら、藻谷さんに語ってもらいます。第1回は米国の大統領選挙と新型コロナウイルス問題です。【聞き手は経済プレミア編集部、平野純一】

 --米国では激戦の大統領選があり、また新型コロナの感染は世界最悪になっています。まずは、米国の話をお聞きかせください。

 ◆藻谷浩介さん 米国は、ニューヨーク、ラスベガス、アンカレジを取り上げました。その中で「ニューヨークが本領発揮した都市再生例『ハイライン』」(2018年1月22日)を皮切りに4回にわたった「都市再生の現場編」は、16年4月と17年12月の見聞を書いたものです。その後、18年4月と19年4月にも再訪しましたが、さまざまな再開発計画が進み、相変わらず“絶好調”という感じで、街も非常に安全でした。

ニューヨークは“コロナ最悪”の都市

 --しかし今は、新型コロナで大変なことになっています。

 ◆米国は感染者数、死者数ともに世界一ですが、なかでもニューヨークは、人口100万人当たりの死亡者数が3000人に迫り、世界最悪になってしまいました。ちなみに東京の同じ数字は40人程度です。ニューヨークに住む知人の話では、ホワイトカラーは多くが自宅にこもってテレワークしているそうです。観光客もおらず、一部のエッセンシャルワーカーだけが街にいるとか。

 ニューヨークの経済は「集客交流」で成り立っています。ビジネス客も観光客も来ず、通勤者も減ったのでは、物販や飲食ビジネ…

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藻谷浩介

地域エコノミスト

1964年山口県生まれ。平成大合併前の約3200市町村のすべて、海外114カ国を私費で訪問し、地域特性を多面的に把握する。2000年ごろから地域振興や人口問題に関して精力的に研究、執筆、講演を行う。著書に「デフレの正体」「里山資本主義」ほか多数。国内の鉄道(鉄軌道)全線を完乗した鉄道マニアでもある。