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新幹線に「リモートワーク推奨車両」JR東日本が実験へ

土屋武之・鉄道ライター
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実証実験が行われる東北新幹線(E5系)
実証実験が行われる東北新幹線(E5系)

 新幹線はオフィスになりうるか。JR東日本が「新幹線オフィス」を掲げ、座席でウェブ会議などのビジネス業務を行える「リモートワーク推奨車両」を設けると発表した。コロナ禍によるビジネススタイルの変化を受けたもので、その実証実験を2月に東北新幹線で行う。

 JR東日本の発表資料には、イメージ画像として「はやぶさ」「やまびこ」で使用するE5系の1号車が例示されている。これらをリモートワーク推奨車両に設定し、上下線とも平日4~5本の列車を運行する。ウェブ会議での会話のほか、これまではマナー違反とされていた携帯電話での通話も許可するという。

 車内設備の詳細は未発表だが、今回は特別な設備は追加されない模様だ。従来からある座席背面のテーブルと電源コンセントを使うことになる。追加料金は不要で、座席の指定はない。他の車両からの出入りも自由であるため、「15分だけ」などの利用もできる。

スペースが限られる列車内

 私は月に1、2回は必ず遠方へ取材に出かけ、列車内で仕事をする場合もある。今回はその経験も踏まえ、列…

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土屋武之

鉄道ライター

1965年、大阪府豊中市生まれ。大阪大学で演劇学を専攻し、劇作家・評論家の山崎正和氏に師事。出版社勤務を経て97年に独立し、ライターに。2004年頃から鉄道を専門とし、雑誌「鉄道ジャーナル」のメイン記事などを担当した。東日本大震災で被災した鉄道路線の取材を精力的に行うほか、現在もさまざまな媒体に寄稿している。主な著書に「ここがすごい!東京メトロ」(交通新聞社)、「きっぷのルール ハンドブック」(実業之日本社)など。