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「3万~4万円台5Gスマホ」クアルコム新チップで続々

石野純也・ケータイジャーナリスト
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4万円を切る見込みの「アクオスセンス5G」。家に着くと自動でテザリングが有効になる機能を搭載。5G契約で多く採用されている容量無制限を生かせる
4万円を切る見込みの「アクオスセンス5G」。家に着くと自動でテザリングが有効になる機能を搭載。5G契約で多く採用されている容量無制限を生かせる

 5Gは昨年にサービスが始まったが、対応するスマートフォンの普及はこれからだ。2021年は、5G対応の中位機のバリエーションがさらに拡大すると見られる。4Gまでのスマホとほぼ変わらない価格になれば、利用者は自然と増えていくだろう。

 シャープは2~3月の春商戦に向け、中位機の「アクオスセンス5G」を発売する。すでにNTTドコモとauが扱うことを決めており、ドコモは4万円以下の価格で販売する見込みだ。

機能を保ってより安く

 価格や性能は、アンドロイドスマホの場合、主流として使っているクアルコムの「システム・オン・チップ」(CPU<中央演算処理装置>、画像処理システム、AI<人工知能>エンジンなどを組み合わせた半導体)のどのクラスを使うかによって大きく変わってくる。

 アクオスセンス5Gは、アクオスシリーズがこれまで使っていたものよりワンランク下のシステム・オン・チップ「スナップドラゴン690」を採用し、カメラなどよく使う機能の性能を十分保ちながら、価格の引き下げに成功した。同じチップを搭載したスマホは、中国や韓国のメーカーも開発しており、こちらは5G対応で3万円台を実現する端末も出てきそうだ。

 これよりさらに廉価な端末も5Gに対応する見込みだ。クアルコムは1月5日に「スナップドラゴン480」を発表。スナップドラゴンの「4シリーズ」は、1万円から3万円程度の廉価端末が搭載してきたチップで、日本ではSIMフリーの格安スマホに搭載されるケースが多いが、こうした端末にも5Gが広がっていくことになる。1秒間に画像を120回書き換えて滑らかな動きのディスプレー、1300万画素ずつのトリプルカメ…

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石野純也

ケータイジャーナリスト

1978年、静岡県生まれ。慶応義塾大学総合政策学部卒。2001年、宝島社に入社。当時急速に利用者数を伸ばしていた携帯電話関連のムック編集に携わる。05年には独立してフリーランスのジャーナリスト/ライターに転身。通信事業者、携帯電話メーカー、コンテンツプロバイダーなどを取材、幅広い媒体に原稿を執筆する。業界動向を記したビジネス書から、端末の解説書まで著書も多い。