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バイデン新政権の国務長官は「国際紛争介入派」?

古本陽荘・毎日新聞北米総局長
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「世界の警察」が復活するか(ブリンケン次期国務長官)(Bloomberg)
「世界の警察」が復活するか(ブリンケン次期国務長官)(Bloomberg)

 1月20日に発足する米国のバイデン次期政権の外交や安全保障政策がどうなるかを予想する議論が活発になっている。新しい大統領が就任するたびに見られる光景だが、実際には予想が難しく、当初の想定から大きく外れることも少なくない。

 バイデン次期政権について言えば、明確なのは、トランプ政権が「アメリカ・ファースト」を掲げた結果として、きしんだ同盟国や国際機関との関係修復を急ぐことだろう。上院議員時代に外交委員会の重鎮として世界中を飛び回った経験から、国防総省よりも国務省を重視する姿勢も鮮明になるだろう。

 米国の針路について、政権のかじを握ることになりそうなのが、バイデン氏の20年来の側近のアントニー・ブリンケン次期国務長官だ。上院やホワイトハウスでバイデン氏に仕え、2人の信頼関係を疑う声はないと言っていい。

異なる「安全保障」への考え

 興味深いのは、固い絆で結ばれた2人の安全保障に関する考えが必ずしも一致していないという点だ。

 米紙「ニューヨーク・タイムズ」のサンガー記者によると、オバマ政権が治安が悪化したアフガニスタンへの米軍の大幅な増派を検討した際、当時、副大統領だったバイデン氏が慎重論を…

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古本陽荘

毎日新聞北米総局長

1969年生まれ。上智大文学部英文科卒、米カンザス大大学院政治学修士課程修了。97年毎日新聞入社。横浜支局、政治部、外信部を経て2018年12月から北米総局長(ワシントン)。