
1月6日に起きたトランプ米大統領支持者による米連邦議会襲撃は、民主主義を根底から否定する歴史的惨劇として受け止められている。選挙結果が不正に操作されたと信じる人がここまで多くなった背景には、トランプ氏のSNS(会員制交流サイト)を通したミスインフォメーション(誤った情報)の流布が挙げられる。
そもそもトランプ氏はツイッターなどを使ってメディアの歓心を買い、大きく取り上げられることで支持者を増やしてきた。一部メディアに取り上げられる内容がポジティブでなくても、もしくはポジティブでなければないほど、支持者は熱烈に支持するため、SNSというチャンネルを通し情報を支持者に直接発信し続けることに意味があった。
ついに動いた米プラットフォーマー
しかし、ついに今回の襲撃をきっかけに…
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石角友愛
パロアルトインサイトCEO
2010年にハーバードビジネススクールでMBA(経営学修士)を取得後、米グーグル本社でシニアストラテジストとして、多数のAIプロジェクトを手がける。グーグル退社後、人事系スタートアップや流通系AIベンチャーを経て、2017年に日本企業にAI開発を行うパロアルトインサイトを起業。著書に「いまこそ知りたいAIビジネス」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。