
再びの緊急事態宣言が発令されたが、今回は学校に対しては一律の休校は求められておらず、私が勤務する東京都内の大学ではキャンパスを立ち入り禁止にする措置は取っていない。ということで、キャリアセンターが就活生に行っている支援も「対面」と「オンライン」の併用による“ハイブリッド型”で継続している。
現在は、4年生(2021年春卒業生)でまだ就職先が決まっていない一部の学生の就活と、3年生(22年春卒業生)の“事実上の選考”が同時に行われている。3年生は主に「冬季インターンシップ」への参加だが、このインターンシップが少なからず採用に結びつくことは公然の秘密で、就活生は必死だ。
一般企業の動きはあまり変わらない
では企業側の動きはどうか。昨年4月の1回目の緊急事態宣言では、当時の安倍晋三首相が「人の接触を最低でも7割、極力8割減らす」ことを要請し、在宅勤務の推奨が明確に打ち出された。このため、多くの企業では採用担当者が出社できない状態になり、選考はオンラインに切り替えられた。
しかし昨年秋以降は、新型コロナウイルスに対する警戒心が少し緩んだこともあり、企業も「最終面接は対面で」というところが増…
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都内・某共学大進路指導担当
東京都内の共学の大学の「キャリアセンター」に勤めるベテラン大学職員。大学生の就職活動の支援や、進路指導を担当している。