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JR「湘南ライナー」が消える日“特急化”でどう変わる

土屋武之・鉄道ライター
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特急「湘南」に使われるE257系
特急「湘南」に使われるE257系

 朝のラッシュ時や夜の帰宅時間帯に「必ず座れる通勤電車」として活躍したJR東日本の「湘南ライナー」「おはようライナー新宿」「ホームライナー小田原」が、3月13日のダイヤ改正で廃止となり、特急「湘南」として生まれ変わる。

 これをもってJR東日本の“ライナー”は首都圏からすべて姿を消すことになった。

 始まりは国鉄時代の1984年に運転を開始した「ホームライナー」(上野―大宮間)だ。特急列車の「回送」を活用する形で導入され、「特急用の車両でゆったり通勤できる」と人気を博した。格安な追加料金(当時は300円)で利用でき、座席指定はないものの、座席数の分しか発券されないため確実に座ることができた。

単純に考えれば「値上げ」

 では特急になって具体的に何が変わるのだろうか。

 まず料金が変わる。現在は運賃に加え、一律520円のライナー券を購入する。これが特急「湘南」になると、走行距離50キロまで(品川―藤沢間など)なら760円の特急券が必要になる(乗車前購入の場合)。インターネット予約のチケットレスサービスを利用すれば660円と安くなるが、単純に考えれば値上げとなり、ネガティブな面として捉えられる。

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土屋武之

鉄道ライター

1965年、大阪府豊中市生まれ。大阪大学で演劇学を専攻し、劇作家・評論家の山崎正和氏に師事。出版社勤務を経て97年に独立し、ライターに。2004年頃から鉄道を専門とし、雑誌「鉄道ジャーナル」のメイン記事などを担当した。東日本大震災で被災した鉄道路線の取材を精力的に行うほか、現在もさまざまな媒体に寄稿している。主な著書に「ここがすごい!東京メトロ」(交通新聞社)、「きっぷのルール ハンドブック」(実業之日本社)など。