シニア市場の正体

「子や孫に年23万円」おひとりシニア女性の特別な支出

梅津順江・株式会社ハルメク 生きかた上手研究所所長
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 私が所属する「ハルメク 生きかた上手研究所」は昨年6~8月、55~79歳の女性を対象に「年金とお金の使い方に関する意識調査」を郵送アンケートの形式で行いました。年金世代の女性の生活実態と老後のお金に対する不安を把握することが目的で、5211人に発送し、有効回答者は839人でした。

世帯支出額は月平均28万円弱

 調査の対象は、年金だけで暮らす世帯、年金以外に働いたりして何らかの収入がある世帯、年金受給前の現役世帯が含まれます。調査の結果、シニア女性の世帯平均収入(配偶者の収入を含む)は、月32万5250円でした。一方で、世帯平均支出は、月27万8500円という結果になりました。

 シニア世帯の家計は、全体的にわりとゆとりがあります。ただ、年金だけで暮らす世帯に目を向けると実態が異なります。特に、1人暮らしの世帯は収支が逆転し、赤字家計に陥っていました。

1人世帯は赤字

 年金だけで暮らす世帯に限って調査結果を見てみます。2人以上の世帯(59世帯)は、平均収入が月27万421円で、平均支出が月27万101円でした。収支はほぼトントンです。

 一方、1人暮らし(33世帯)は、平均収入が月14万6078円で、平均支出が月20万6217円でした。毎月6万円ほどの赤字です。

 代表的な平均支出の内訳(月額)…

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梅津順江

株式会社ハルメク 生きかた上手研究所所長

大阪府生まれ。杏林大学社会心理学部卒業後、ジュジュ化粧品(現・小林製薬)入社。ジャパン・マーケティング・エージェンシーを経て、2016年3月から現職。主に50歳以上のシニア女性を対象にインタビューや取材、ワークショップを行っている。著書に、「この1冊ですべてわかる 心理マーケティングの基本」(日本実業出版社)などがある。