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マンションで地震「風呂に水ためる」がNGである理由

さくら事務所・個人向け不動産コンサルティング
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 2月13日夜に発生した福島県沖を震源とするマグニチュード7.3の地震では、東北や関東など広い地域で停電が起きた。マンションでは停電に加えて水も止まり不安を募らせた人もいることだろう。停電になるとマンションでは断水が起きやすい。マンションの給水の仕組みや防災対策について、マンション管理士が解説しよう。

最近は直結方式が主流に

 マンションで住戸に給水する方法は主に二つある。公共水道の水道管から直接、住戸に水を供給する「直結方式」と、水道管からマンションのタンクにいったん水をためてから給水する「受水槽方式」だ。

 直結方式は、水道管の水圧を利用して住戸に直接水を供給する。これにはさらに、水圧だけを使う「直結直圧方式」と、水圧に加えポンプで高圧力をかける「増圧直結方式」の二つがある。

 直結直圧方式は一般に3~5階建て程度の中低層マンションで採用されている。ただし、水道管の水圧では、それより高い階への給水は難しい。そこで、マンションに設置したポンプで水圧を高め、高層階にまで水を届けるのが、増圧直結方式だ。

 もうひとつの受水槽方式は、水道管から水をマンション内の受水槽にため、そこからポンプを使って屋上にある高置(こうち)水槽までくみ上げてから、各戸に給水する仕組みだ。

 建物の規模や配管状況、地域の水圧などから、適した方式を選ぶことになるが、最近では直結方式が主流だ。直結方式は水槽がないため、その清掃も不要で、直結直圧ならポンプもいらない。メンテナンスや電気代などの費用が安く済むのが魅力だ。

受水槽方式「早い者勝ち」を防ぐには

 いざというときのために、自分が住んでいるマンションの給水方式…

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さくら事務所

個人向け不動産コンサルティング

業界初の個人向け総合不動産コンサルティングサービス会社として1999年設立。本社は東京都渋谷区。住まいの「かかりつけのお医者さん」である住宅診断(ホームインスペクション)のパイオニアで、5万件超と国内トップの実績。マンション管理組合向けコンサルティング、不動産購入に関するアドバイスなども広く提供している。