知っておきたい住宅・不動産

災害で「マンションが停電」事前に知っておきたいこと

さくら事務所・個人向け不動産コンサルティング
  • 文字
  • 印刷
 
 

 2011年の東日本大震災では、多くの発電所が運転を停止し、東日本の広域で計画停電を実施する電力危機を招いた。日々の暮らしは電気なくしては成り立たない。最新設備のあるマンションは停電すると特に不便を強いられる可能性がある。そのときでも慌てずに対応できるよう、確認しておきたいポイントをマンション管理士が解説する。

タワーマンション「防災備蓄」どこに置く?

 マンションが停電すると、まず支障をきたすのがエレベーターの利用だ。エレベーターが動かなくなると上下階の移動が大きく制限される。特にタワーマンションの場合、高層階の住戸に取り残される「高層難民」が出る可能性がある。

 高さ31メートル以上の建物には予備電源で動く非常用エレベーターの設置が義務付けられている。だが、これは消火や救出活動を目的とするもので、長期間の停電には対応できないことも考えられる。

 防災用に水や食料、衛生用品などを備蓄するマンションは増えているが、それを1階や地階に保管しているところが多く、エレベーターが止まっていれば高層階まで運ぶことが困難になることには注意したい。高層、中層、低層階など場所を分けて備蓄するなど工夫しよう。

機械式駐車場で「車が水没」補償は?

 停電時には機械式駐車場も作動しなくなる。水害の場合、車両の移動ができないと、地階に駐車している車両は水没する可能性がある。

 マンション管理組合は、自然災害や火災、漏水事故などで共用部分に被害があった場合に補償が受けられる「マンション総合保険」に加入していることが多い。

 だが、居住者の車両は共用部分でなく、その補償対象にはならない。水害で被害を受ける可能性が…

この記事は有料記事です。

残り522文字(全文1218文字)

さくら事務所

個人向け不動産コンサルティング

業界初の個人向け総合不動産コンサルティングサービス会社として1999年設立。本社は東京都渋谷区。住まいの「かかりつけのお医者さん」である住宅診断(ホームインスペクション)のパイオニアで、5万件超と国内トップの実績。マンション管理組合向けコンサルティング、不動産購入に関するアドバイスなども広く提供している。