藻谷浩介の世界「来た・見た・考えた」

藻谷氏が感じた「マイアミ」の海岸を楽しむノウハウ

藻谷浩介・地域エコノミスト
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マイアミの都心はマイアミ川を挟んで南北に広がる(写真は筆者撮影)
マイアミの都心はマイアミ川を挟んで南北に広がる(写真は筆者撮影)

米ダウンタウン編(4)

 2018年1月。ブラジルのサンパウロから8時間弱飛んだ筆者は、午後4時前のマイアミ国際空港に着いた。翌日の正午過ぎには当地をたち、シカゴ乗り換えで18時間かけて帰国するのだが、その前の1晩、マイアミ都心部を見物しようと思ったのである。南半球のサンパウロは真夏だったが、北半球ながら熱帯のマイアミも、Tシャツで歩ける暖かさだった。

機能的な造りのマイアミ国際空港

 米国の最南東端、フロリダ半島の南にあるマイアミ都市圏。南北に並ぶ三つの郡(マイアミ・デイド、ブロワード、パームビーチ郡)からなり、最新の人口は620万人で全米7位だ。3郡のうち最も南で人口も最多のマイアミ・デイド郡が、マイアミ空港や交通機関を運営している。

 マイアミ空港の旅客数(乗り継ぎ客を含む)は、全米1位かつ世界最大のアトランタ国際空港(「米南部『アトランタ』コカ・コーラとCNNの町を行く」<2021年3月29日>参照)に劣るが、それは他の2郡もそれぞれ空港を持ち国内旅客が分散しているためで、国際線乗り継ぎ客だけなら、ニューヨーク・JFK国際空港とロサンゼルス国際空港に次ぐ。

 馬てい形に連なる空港ターミナルの中央に、無料の新交通システム(三菱重工業製)の乗り場があり、5分で東側の空港駅に着いた。ここには、米国の空港アクセスの主役であるレンタカーの基地と、長距離バスターミナル、それに15分おきに市中心部に向かう電車(メトロレール=マイアミ・デイド郡営)の高架駅、さらに30分おきにマイアミ都市圏北部まで走る都市間列車(トライレール=3郡共同運営)の地上駅が集約されている。全米の空港でも希にみる…

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藻谷浩介

地域エコノミスト

1964年山口県生まれ。平成大合併前の約3200市町村のすべて、海外114カ国を私費で訪問し、地域特性を多面的に把握する。2000年ごろから地域振興や人口問題に関して精力的に研究、執筆、講演を行う。著書に「デフレの正体」「里山資本主義」ほか多数。国内の鉄道(鉄軌道)全線を完乗した鉄道マニアでもある。