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トウモロコシ・大豆・小麦「穀物価格の高騰」の危機

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上海の穀物卸売市場では、海外から輸入した大量の大豆が販売されている(Bloomberg)
上海の穀物卸売市場では、海外から輸入した大量の大豆が販売されている(Bloomberg)

 穀物相場が高止まりを続けている。

 米農務省(USDA)は昨年11月、トウモロコシや大豆などの米国内の2020/21年度(20年9月~21年8月)の期末在庫が、軒並み13/14年度来の低水準になるとの見通しを発表した。米国の穀物を食い尽くそうとしているのは中国だ。18年のアフリカ豚熱(ASF)で大打撃を受けた養豚産業の立て直しを図るため、飼料となる穀物の輸入を急拡大させているという。

 産地の悪天候への懸念などから、既に価格水準を切り上げ始めていた穀物相場は、この発表に大きく反応した。世界規模の金融緩和によってだぶついた資金が、先物市場にも流入。国際価格の指標となるシカゴ先物市場(期近)で、トウ…

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