身近なデータの読み方

プロ野球とJリーグ「開幕ダッシュ→優勝」の確率は?

篠原拓也・ニッセイ基礎研究所主席研究員
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観客数を制限して開催されたプロ野球・ヤクルト-阪神の開幕戦=東京・神宮球場で2021年3月26日、梅村直承撮影
観客数を制限して開催されたプロ野球・ヤクルト-阪神の開幕戦=東京・神宮球場で2021年3月26日、梅村直承撮影

 春本番となり、プロスポーツが開幕している。プロ野球やJリーグは、秋まで続く長いシーズンで、ひいきのチームがある人は日々の試合結果に一喜一憂しているだろう。今シーズンの行方を占う上でも、チームが「開幕ダッシュ」に成功するかどうかも気になるところだ。では、開幕ダッシュの結果は、シーズン終了時点の結果にどれだけつながるのだろうか。過去のデータを見ながら、考えてみよう。

開幕ダッシュ首位と優勝が一致した回数は?

 開幕ダッシュの期間をどのように定めるか、明確な定義はない。プロ野球やJリーグは半年以上の長いシーズンを戦う。今回、プロ野球は開幕から1カ月程度の25試合とする。

 25試合というのは、2021年のレギュラーシーズンが143試合なので、約17%に相当する(20年は新型コロナ禍で開幕が遅れて全120試合となったが25試合とした)。Jリーグは開幕1カ月で6試合とした。21年は全38試合だが、通常は全34試合で、約18%にあたる。シーズンの6分の1程度を開幕ダッシュ期間とみることになる。

 まず、プロ野球だ。各チームの25試合消化時の成績をもとに、開幕ダッシュ期間の首位と最下位を、シーズンの最終結果と比べてどれくらい一致したかを調べた。プロ野球は、セ・リーグとパ・リーグが各6チームで争う。開幕25試合…

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篠原拓也

ニッセイ基礎研究所主席研究員

1969年、東京都生まれ。早稲田大理工卒。92年、日本生命入社。2014年から現職。保険事業の経営やリスク管理の研究、保険商品の収益性やリスクの評価、社会保障制度の調査などを行う。公益社団法人日本アクチュアリー会正会員。著書に「できる人は統計思考で判断する」(三笠書房)がある。