人生に必要な「おカネの設計」

お金を増やしたい20代の「確定拠出年金と投資」の基本

岩城みずほ・ファイナンシャルプランナー
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 会社員のA美さん(23)は昨春に大学を卒業し、企業に入社しました。新入社員研修の時に企業型の確定拠出年金(DC)の説明を受けました。「人生100年時代」といわれる中、最近になって将来のためにお金を増やしたいと思ったそうです。A美さんは「企業型DCの活用の仕方と投資の基本について教えてください」と私のところへ相談に来ました。

確定拠出年金の仕組み

 A美さんは研修で「運用の結果次第で将来受け取れる額が違ってくる」と言われました。しかし、未経験の投資に対して不安があり、運用と言われても何をどうしたらいいかわからない、といいます。まず、DCの仕組みについて説明しました。

 DCは公的年金に上乗せする私的年金制度です。企業型DCと個人型DC(iDeCo)があります。企業型DCを導入する会社の従業員は、会社が掛け金を出し、従業員が金融商品を選んで運用します。iDeCoは、基本的に個人が金融機関に専用の口座を設けて掛け金を出し、自分で運用します。

 企業型DCの掛け金は、確定給付企業年金(DB)など他の制度の加入者以外は月5万5000円までです。iDeCoは個人の属性で異なり、企業型DCのない会社の従業員や第3号被保険者の掛け金は月2万3000円までです。DCで選べる商品は投資信託や定期預金などです。

 企業…

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岩城みずほ

ファイナンシャルプランナー

CFP認定者、オフィスべネフィット代表、NPO法人「みんなのお金のアドバイザー協会(FIWA)」副理事長。金融商品の販売によるコミッションを得ず、中立的な立場で顧客の利益を最大限にするコンサルティングを実践し、講演や執筆活動も行っている。著書に「人生にお金はいくら必要か」(共著、東洋経済新報社)、「やってはいけない!老後の資産運用」(ビジネス社)などがある。