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ドラマや小説が先取り「日本の女性首相」誕生はいつ?

山田道子・元サンデー毎日編集長
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米国ではハリス氏が副大統領となり、初の女性大統領誕生が早くも期待されている=2021年3月16日、国連のウェブTVから
米国ではハリス氏が副大統領となり、初の女性大統領誕生が早くも期待されている=2021年3月16日、国連のウェブTVから

 「男は凡庸でも生きていけるけれど、凡庸な女には居場所はない。主導者であらねば」

 元米中央情報局(CIA)のエリート分析官で大学教授のエリザベス・マッコード(通称ベス)が国務長官としてスカウトされ、正義感と強い信念で外交問題を解決する米国ドラマ「マダム・セクレタリー」。

 ある場面で、クリントン大統領時代に国務長官を務めた本物のオルブライト氏が登場し、閣内政治に悩むベスに冒頭の言葉をかける。

 現実がフィクションを先取りするようなこのドラマが頭に浮かんだのは、「世界経済フォーラム」が3月31日に発表した「ジェンダーギャップ指数」の最新ランキングで、日本の順位が156カ国中120位だったから。特に政治分野の男女格差が大きかった。

海外では女性大統領が主人公

 かねて日本では、指導的立場の女性政治家が主人公のドラマや映画、小説などが少ない気がしていた。現実を反映しているからだろうが、フィクションには現実の「常識」を変える力があるのではないか。

 米映画「エアフォース・ワン」(1997年)では、専用機を乗っ取られた大統領に代わり指揮を執る副大統領は女性だった。

 米国の超人気のドラマ「24―TWENTY FOUR」では第7シーズン(2009年)から「米国初の女性大統領」が登場し、テロとの戦いに挑む。

 お隣の韓国では、アフガニスタン取材で夫が亡くなった女性アナウンサーが国会議員、大統領に上り詰める「レディプレジデント~大物」(10年)が視聴率を稼いだ。

日本のドラマ・映画にも変化

 日本で思い浮かぶのは、著名女性大学教授が政界に転身し初の女性首相になるストーリーを幸田真音さんが著した小説「スケ…

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山田道子

元サンデー毎日編集長

1961年東京都生まれ。85年毎日新聞社入社。社会部、政治部、川崎支局長などを経て、2008年に総合週刊誌では日本で最も歴史のあるサンデー毎日の編集長に就任。総合週刊誌では初の女性編集長を3年半務めた。その後、夕刊編集部長、世論調査室長、紙面審査委員。19年9月退社。